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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻5号

2016年10月発行

文献概要

増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅴ.がん

甲状腺がんのバイオマーカー:診断と予後因子

著者: 伊藤康弘1 工藤工2 木原実3 宮内昭4

所属機関: 1隈病院治験・臨床試験管理センター 2隈病院内科 3隈病院外科 4隈病院

ページ範囲:P.454 - P.455

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 甲状腺がんのバイオマーカーの代表的なものとしては,分化がんにおけるサイログロブリン(Tg),髄様がんにおけるカルシトニン(Ct)とcarcinoembryonic antigen(CEA)が挙げられる。こういったバイオマーカーは外科的治療によって根治術が施行できたかどうかの指標だけではなく,それを経時的に追うことにより,再発巣の進行状況を推測することに役立つ。分化がんにおける甲状腺全摘後のTgや髄様がんにおけるCtやCEAの術後のダブリングタイム(DT)が短いものは進行が早く,予後不良である。これらのDTは最近,甲状腺がんに対して適応となった分子標的薬剤の適応を考えるための参考データとなり得る。

参考文献

. 21:707-716, 2011
. 199:461-466, 1984
. 2016 Apr 19[Epub ahead of print]
. 29:483-485, 2005
. 17:635-638, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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