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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻5号

2016年10月発行

文献概要

増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅴ.がん

膵がん・慢性膵炎バイオマーカーとしてのフコシル化ハプトグロビン

著者: 前川友裕1 鎌田佳宏1 三善英知1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学

ページ範囲:P.456 - P.457

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 膵がんは最も予後の悪い悪性腫瘍の一つで,早期診断が極めて難しい。筆者らは,膵がんの新しい糖鎖バイオマーカーとしてフコシル化ハプトグロビンを発見し,レクチン-抗体法を使った測定キットを開発してきた。また,近年病理学的な検討から膵がん周囲の膵臓組織の多くに,潜在性の慢性膵炎が存在することを見いだした。膵がんと慢性膵炎では,血中ハプトグロビンのフコシル化の劇的な糖鎖変化がみられた。

参考文献

. 118:2803-2808, 2006
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. 287:33973-33982, 2012
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. 118:3036-3043, 2012
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. 43:1032-1041, 2014
. 22:4403-4410, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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