文献詳細
増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅴ.がん
文献概要
大腸がんは世界的にも患者数は増加しており,早期発見,治療が生命予後を左右する。大腸がんの非侵襲的なスクリーニング法としては,血中因子と便中因子の検索が考えられる。これまで,免疫学的便潜血反応や血中CEAが臨床現場におけるマーカー検査として頻用されてきたが,早期発見,再発・予後予測などを目指すためには,新たなマーカーの開発が求められている。現在,便中の遺伝子マーカー,血中のペプチド,RNA,メチル化DNAなどが検証されており,今後の大規模な臨床試験に基づく高い精度での臨床応用が期待される。
参考文献
. 22:292-298, 2012
. 2015 Aug 26. doi:10.1136/gutjnl-2015-310101.[Epub ahead of print]
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. 65:990-1000, 2016
. 22:433-438, 2016
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