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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻5号

2016年10月発行

文献概要

増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅴ.がん

肝細胞がんの腫瘍マーカー

著者: 建石良介1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン・消化器内科学

ページ範囲:P.470 - P.471

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 肝細胞がんの腫瘍マーカーとして,わが国ではAFP,PIVKA-Ⅱ,AFP-L3分画の3種が日常臨床で測定可能である。AFPは古くから使用されているマーカーであり,慢性肝炎・肝硬変患者において偽陽性が多いという欠点があったが,糖鎖修飾の差異をレクチン親和性の違いとして検出することによって特異度の大幅な向上がみられた。PIVKA-Ⅱは,プロトロンビンのN末端Glaドメインのカルボキシル化が不十分な異常プロトロンビンとして同定された。特異度が高いという特徴があり,AFPの次に頻用されている。

参考文献

. 2:17-30, 2008
. 59:986-995, 2014
. 94:e901, 2015
. 102:1025-1031, 2011
. 45:580-588, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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