文献詳細
増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅴ.がん
文献概要
食道がんにおいても,食道扁平上皮癌切除例におけるreal time PCRと免疫組織染色によりPD-L1とPD-L2が検討された。その結果,両者ともその発現の低い患者群と高い患者群の比較において高い発現群の予後が有意に不良であることが報告され,新たな免疫治療における標的であることが示された。リキッドバイオプシーの可能性を含め,血清中のPD-1,PD-L1,PD-L2について当科の食道扁平上皮癌での有用性を検討したところ,血清中PD-L1が予後判定のバイオマーカーとしての有用性が示された。
参考文献
. 11:2947-2953, 2005
. 107:726-733, 2016
. 2016 Apr 23. doi:10.18632/oncotarget.8956.
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5)Akutsu Y, Murakami K, Hanari N et al:To be submitted
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