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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻6号

2016年12月発行

文献概要

特集 時間生物学の新展開

ショウジョウバエ中枢概日時計の神経機構

著者: 吉井大志1 富岡憲治1

所属機関: 1岡山大学大学院自然科学研究科時間生物学研究室

ページ範囲:P.532 - P.535

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 キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)は体長が約3mm程度の小型の昆虫で,古くから遺伝学の分野で用いられてきた。1971年のKonopkaらによる概日リズムを制御する時計遺伝子periodper)の発見は,時間生物学のみならず広範囲の研究領域に大きな影響を与えた1)。ショウジョウバエを用いた研究は,その優れた遺伝学的手法を武器に,次々と概日時計にかかわる“時計遺伝子”を発見し,分子振動機構の解明を進めてきた。その一方で,分子生理学的手法を駆使して,中枢概日時計を構成する時計細胞ネットワークの研究が着々と続けられてきた。本稿では,ハエ時計機構研究の歴史をたどりつつ,これまでに得られた時計細胞の知見を概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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