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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻6号

2016年12月発行

文献概要

特集 時間生物学の新展開

概日時計と生後発達

著者: 小野大輔1 本間研一2 本間さと3

所属機関: 1名古屋大学環境医学研究所神経系分野Ⅱ 2北海道大学大学院医学研究科 3北海道大学脳科学研究教育センター

ページ範囲:P.550 - P.554

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 地球上に存在するほとんどすべての生命は,1日24時間を1周期とする概日リズムを示す。哺乳類の体を構成している個々の細胞には概日時計が存在し,中枢時計である視交叉上核が,各末梢組織・臓器の概日時計の位相を制御し,生体の時間的秩序を維持している。視交叉上核は片側約1万個の神経細胞が集まった一対の神経核であり1),視交叉上核を電気破壊すると,行動,ホルモン,自律神経機能など全身の生理機能の概日リズムが消失する2,3)。また,視交叉上核を破壊したマウスに胎児から採取した視交叉上核を移植すると,概日リズムが回復し4),回復したリズムは移植した視交叉上核の持つ周期のリズムを示す5)。本稿では,視交叉上核の生後発達とリズム形成について,過去の知見から最近の研究までを紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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