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特集 時間生物学の新展開
こころの時間とαリズム
著者: 北澤茂1
所属機関: 1大阪大学大学院生命機能研究科
ページ範囲:P.579 - P.583
文献購入ページに移動 「心理物理学的時間量子」という言葉にどんな印象を持たれるであろうか。こんな言葉を口にする人は,とりあえず避けたほうが無難かもしれない。しかし,1967年のScience誌に掲載された論文1)には「心理物理学的時間量子」という言葉が登場している。その論文の中で,Kristofferson1)は,およそ10Hzの周期的な脳活動であるαリズムが,こころの時間の“量子”=“整数化された最小単位”を定義していると主張した。われわれの意識に上る時間=こころの時間には,最小単位が存在するのであろうか。また,その最小単位はαリズムによって区切られているのであろうか。まずは,19世紀末の前史に遡ろう。
参考文献
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