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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻1号

2017年02月発行

文献概要

特集 大脳皮質—成り立ちから機能へ

グリア細胞の分化・発生の時期と関連因子

著者: 林義剛1 等誠司1

所属機関: 1滋賀医科大学生理学講座統合臓器生理学

ページ範囲:P.24 - P.28

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 哺乳類の成体脳では,脳信号の伝達を担う神経細胞のほかにグリア細胞と呼ばれる細胞が存在する。グリア細胞には,アストロサイトとオリゴデンドロサイト,ミクログリアがあり,ヒトでは脳細胞全体の約90%を占めていると言われている。
 アストロサイトは,組織を支持する膠原線維が少ない脳組織において,組織や神経線維を物理的に支持する役割をするほか,血管基底膜に接し,血液脳関門の閉鎖機能の維持,神経活動によって放出されたグルタミン酸などの神経伝達物質やイオンの回収をし,細胞外環境を整える役割を持つ。最近では,神経細胞との間で積極的にシグナル伝達をしていることが報告された。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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