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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻1号

2017年02月発行

特集 大脳皮質—成り立ちから機能へ

試験管内での終脳組織分化

著者: 永樂元次1

所属機関: 1理化学研究所多細胞システム形性研究センター立体組織形成研究チーム

ページ範囲:P.34 - P.37

文献概要

 多能性幹細胞は,その分化能を維持した状態で無限に自己増殖可能な幹細胞である。現在よく使われる多能性幹細胞としては,胚性幹細胞(embryonic stem cell;ES細胞)と誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell;iPS細胞)がある。ES細胞やiPS細胞は,すべての種類の体細胞と生殖細胞に分化する能力(多能性)を有しており,様々な細胞を産生する供給源として再生医療などの領域で期待されている。近年,多能性幹細胞から立体的な神経オルガノイド形成技術が開発され,再生医療だけでなく,疾患モデル研究や創薬プラットフォームの分野でも注目され,年々その技術を応用した報告が増えている。本稿では,これまでの筆者らの研究を中心に,終脳領域の神経オルガノイド形成技術について総説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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