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特集 大脳皮質—成り立ちから機能へ
文献概要
幼年期の脳には,環境から受けた刺激や経験に応じて神経回路が活発に再構築される時期がある。これは“臨界期”と呼ばれ,生涯の中で生後の一時期にしか現れない。“三つ子の魂百まで”のゆえんである。視覚モデルにおいて臨界期の活性化は,生後の経験により抑制性ニューロンが発達し,成熟する過程で起こることがわかってきている。自閉症などの精神疾患では臨界期の異常がみられるように,経験を通じて興奮性/抑制性のバランスが整えられることが脳の機能発達に重要である。
参考文献
1)杉山清佳:脳発達の臨界期.三品昌美編:分子脳科学,pp260-272.化学同人,京都,2015
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掲載誌情報