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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻1号

2017年02月発行

文献概要

実験講座

組織の透明化技術

著者: 濱裕1 日置寛之2 並木香奈1 星田哲志1 黒川裕1 宮脇敦史1

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター細胞機能探索技術開発チーム 2京都大学大学院医学研究科高次脳形態学教室

ページ範囲:P.85 - P.93

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 近年,固定組織の透明化技術の開発が主として神経科学の分野で盛んに進められており,これまでに多くの透明化技術が報告されている1-15)。透明化技術は(例えばウイルスベクターを介して),神経細胞に蛍光タンパク質遺伝子を導入して標識する技術によくマッチする。蛍光タンパク質を発現した神経細胞から伸びる軸索がどこに投射しているかを知りたい場合,標識を行ったのちの組織を固定・透明化し適切な観察を行うことで,目的の標識された神経細胞を網羅的に可視化し解析することができる。
 ごく最近のEconomoら8)やYeら15)の論文では,神経細胞の投射を探るための一連の解析が示されており,透明化技術を用いた神経回路の解明について一つの方向性が示されている。

参考文献

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. 17:661-663, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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