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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻2号

2017年04月発行

文献概要

連載講座 生命科学を拓く新しい実験動物モデル-12

コモンマーモセット─神経疾患モデルとしての可能性

著者: 佐々木えりか12

所属機関: 1実験動物中央研究所マーモセット研究部 2慶應義塾大学先導研究センター

ページ範囲:P.170 - P.177

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 霊長類の実験動物は,様々な疾患に対する新規治療法,新薬開発における前臨床研究モデルとして用いられている。霊長類は,特に生理学的,解剖学的にヒトに似ていることから,新規に開発された治療法・新薬の臨床における有効性,安全性を確保する最後の砦だとも言える。特に,精神・神経疾患は,齧歯類ではヒトの病態を再現することが困難な場合もあり,霊長類の実験動物の需要が高い。なかでもコモンマーモセットは,ヒトに似た生物学的特徴を持ちつつ,実験動物に適した特徴を持つユニークな動物である。そこで本稿では,コモンマーモセットの神経研究モデルとしての可能性について紹介する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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