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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻3号

2017年06月発行

文献概要

特集 核内イベントの時空間制御 Ⅰ.ゲノム解析

遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法による特定ゲノム領域結合分子の同定とゲノム高次構造解析

著者: 藤井穂高1 藤田敏次1

所属機関: 1大阪大学微生物病研究所感染症学免疫学融合プログラム推進室ゲノム生化学研究グループ

ページ範囲:P.189 - P.193

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 転写やエピジェネティック制御をはじめとするゲノム機能の発現調節機構の解明は,生命科学における主要な課題の一つである。そのためには,解析対象ゲノム領域に結合している分子を同定する技術が欠かせない。また,近年,ゲノム領域間の相互作用が,ゲノム機能発現調節に重要な役割を果たしていることが示唆されている。このようなゲノム高次構造の解析においては,相互作用しているゲノム領域を同定する技術が必須である。本稿では,特定ゲノム領域に結合している分子(タンパク質,RNA,他のゲノム領域など)を同定するために,筆者らが開発した遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法(遺伝子座特異的ChIP法)の原理とその応用について概説する。

参考文献

. 10(Suppl. 1):1-9, 2016
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. https://doi.org/10.1101/036160, 2016
. https://doi.org/10.1101/089821, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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