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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻3号

2017年06月発行

文献概要

特集 核内イベントの時空間制御 Ⅳ.イメージング解析

3D-FISH法の新たな展開─マウス初期胚への応用

著者: 田辺秀之1 中家雅隆2 三谷匡34

所属機関: 1総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻 2滋賀医科大学動物生命科学研究センター 3近畿大学先端技術総合研究所 4近畿大学大学院生物理工学研究科生物工学専攻

ページ範囲:P.237 - P.242

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 FISH(fluorescence in situ hybridization)法は,目的とするDNA/RNAプローブを蛍光色素により検出可能な標識を行い,観察試料上に分子雑種を形成させて可視化する技術である1,2)。観察試料として,組織から細胞核,染色体,クロマチン線維に至るまで,様々なスケールの標本が対象とされる。一般にFISH法では,スライドグラス上に二次元展開した染色体標本を対象とするが,本稿では,三次元レベルの細胞核を対象とした3D-FISH法について解説する。また,DNAプローブとして,特定の遺伝子領域を含むBAC-DNAおよび染色体全体をプローブとした染色体ペインティングプローブがよく用いられており,それらを組み合わせた霊長類やニワトリ細胞,マウス初期胚での解析例を紹介する。

参考文献

1)Solovei I, Walter J, Cremer M et al:FISH:A Practical Approach, pp. 119-157, Oxford University Press, Oxford/New York, 2002
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. 485:381-385, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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