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特集 血管制御系と疾患
血管制御とマクロファージ系
著者: 渡公佑1 小野眞弓1
所属機関: 1九州大学大学院薬学研究院創薬腫瘍科学講座
ページ範囲:P.299 - P.303
文献購入ページに移動 生物の分化発生過程において,血管新生をはじめとする脈管系の形成は必要不可欠である。生理的な血管新生は子宮内膜,卵胞形成,創傷治癒などでのみ誘導されて,厳密な制御を受けている。一方,糖尿病,眼内血管新生病,関節リウマチ,動脈硬化症やがんなどで観察される“病的な血管新生”は,その誘導制御は複雑で多様化している。この“病的な血管新生”の誘導に単球・マクロファージが担う働きが注目されている。本稿では,血管制御におけるマクロファージの関与のなかでも,腫瘍関連マクロファージ(tumor-associated macrophage;TAM)の腫瘍血管制御を中心とした最新の知見と治療開発の現状について言及する。
参考文献
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