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特集 血管制御系と疾患
血管制御系Vasohibinの役割
著者: 佐藤靖史1
所属機関: 1東北大学加齢医学研究所腫瘍循環研究分野
ページ範囲:P.314 - P.316
文献購入ページに移動 血管新生は促進因子と抑制因子の局所バランスによってコントロールされているが,抑制因子には,例えば軟骨など無血管性を維持するため恒常的に産生されているものと,血管新生が過剰とならないように血管新生刺激に反応して産生されるものとに区別される。筆者らは,血管内皮細胞が産生して血管新生を負にフィードバック調節する分子としてVasohibin-1(VASH1)と,そのホモログで血管新生を促進するVasohibin-2(VASH2)を発見したが,VASH1は抑制因子としては後者に分類される。血管内皮細胞は,常に血流や血圧といった物理的刺激や血中の様々な物質に曝されている。そのため,これらのストレスに長年にわたり曝露されることから,自分自身を保護するための機構を保持しており,その一つとしてもVASH1は作動している。
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