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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻4号

2017年08月発行

文献概要

特集 血管制御系と疾患

血管新生因子とpreeclampsia

著者: 藤井達也1 永松健1 藤井知行1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.344 - P.347

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 胎盤は血管に富んだ組織である。妊娠初期における胎盤は,その形成過程において種々の血管新生因子の精緻な働きに支えられて,子宮壁側と胎盤側のそれぞれで血管系の発達が進行する。本稿では,VEGFファミリーシグナル,LPAシグナルに着目して,胎盤脈管形成におけるかかわりについて近年の知見を紹介する。また,それらの血管形成制御機構の異常が妊娠高血圧症候群(特にpreeclampsia)の発症に深くかかわっており,妊娠高血圧症候群に対する新規の予知,治療の視点から現状と今後の展望について述べる。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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