文献詳細
増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅰ.見る,観る,視る
文献概要
細胞膜受容体は細胞内シグナル伝達の起点を担うため,薬の標的として主要な位置を占めている。本稿では,RTKおよびGPCRの1分子イメージングの現状について,筆者らの研究を例に示す。1分子計測により,受容体へのリガンドの結合・解離の素反応を生細胞膜上で定量できる。また,受容体の拡散動態や,受容体と下流の分子の相互作用を反応素過程に分解して定量でき,生化学的解析では計測し難い多様な情報が単一の計測から得られる。
参考文献
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掲載誌情報