icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻5号

2017年10月発行

文献概要

増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす Ⅰ.見る,観る,視る

マウス生体深部蛍光イメージング

著者: 今村健志12 齋藤卓12

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科分子病態医学講座 2愛媛大学医学部付属病院先端医療創生センター

ページ範囲:P.402 - P.403

文献購入ページに移動
 蛍光イメージング技術の急速な進歩によって,動物が生きている状態で,複数の細胞の動態や機能を同時に画像化して解析することができようになり,これまで解析が困難であった細胞多様性に関する研究が大きく進んだ1,2)。しかし生体組織は高散乱体で,蛍光吸収や屈折率差などの問題も生じることから生体深部蛍光イメージングには限界がある。この光学的な問題を解決する手段として,筆者らは2光子励起顕微鏡の励起光源を長波長化して生体組織の散乱の影響を軽減し,補償光学を応用して屈折率差によるインデックスミスマッチを改善する新たな2光子励起顕微鏡を開発した。本稿では,マウス生体深部の蛍光イメージングについて,開発した新規生体深部観察用2光子励起顕微鏡を中心に最近の知見を紹介する。

参考文献

25:533-538, 2007
. 105:1299-1306, 2014
.26:8-12, 2015
. 44:391-395, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?