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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻5号

2017年10月発行

文献概要

増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす Ⅱ.見えなかったものを視る

蛍光blinking制御による生体分子のダイナミクス観測─KACB法

著者: 川井清彦1 丸山厚2

所属機関: 1大阪大学産業科学研究所 2東京工業大学生命理工学院

ページ範囲:P.430 - P.431

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 1分子蛍光観測法は,様々な生命現象のダイナミクスを調べる有効な手法として活用されている。筆者らは,1分子蛍光観測特有の現象である,蛍光の点滅現象=blinkingに注目し,blinkingを理解し操ることによる1分子レベル分析・診断法の開発を行っている(kinetic analysis based on the control of the fluorescence blinking;KACB法)。本稿では,分子間酸化・還元反応に由来するblinkingが蛍光分子周辺の構造変化に応じて変わるよう制御し,核酸のヘアピン構造,二本鎖構造をblinkingパターンにより読みわける手法について概説する。

参考文献

. 133:15568-15577, 2011
. 14:1430-1433, 2013
. 50:10478-10481, 2014
. 51:4861-4864, 2015
. 16:3590-3594, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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