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増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす Ⅱ.見えなかったものを視る
リン酸化酵素とGタンパク質のFRETバイオセンサー
著者: 寺井健太1
所属機関: 1京都大学大学院生命科学研究科生体制御学
ページ範囲:P.450 - P.451
文献購入ページに移動 キナーゼやsmall GTPaseの活性は,元来RIや抗体を用いて検出していた。言うまでもなく,固定化された死細胞のため,得られる情報が限られていた。生細胞内における分子活性をリアルタイムで検出する手法は,GFPの変異体とFRET現象を利用して可能になった。これにより,分子活性の細胞内局在,振動や分散,細胞間での伝播が観察できるようになった。同時期に“生命動態”という言葉が誕生し,増殖や分化などの生命現象と,イメージングによって得られた分子動態を結ぶ研究が盛んに行われている。
参考文献
. 55:515-522, 2013
. 11:e0162300, 2016
. 4(21). pii:e13033. Epub 2016 Nov 15
. 7:13268, 2016
掲載誌情報