生体の科学68巻5号

2017年10月発行

増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て，動かす Ⅲ．見えたものを理解する

多重線形解析による多次元生物画像の統計モデリング

著者： 陳延偉¹

所属機関： ¹立命館大学情報理工学部

ページ範囲：P.472 - P.473

　生物画像は三次元空間情報に加え，時間情報やスペクトル情報などを持つ。各軸間の関係およびコアとなる情報を見つけることは，生物画像情報処理において重要な課題である。本研究では，多重線形理論の枠組で一般化N次元主成分分析法を開発し，多次元生物画像の統計モデリングを行った。従来の主成分分析などに比べ，多次元データの空間的幾何学構造をそのまま保つことができ，少数なサンプルからも汎化能力の高い統計モデルを構築することができた。

参考文献

. 72：2276-2287, 2009

. 103：186-197, 2013

. 21：1314-1326, 2012

, pp493-496. IEEE, Tsukuba, 2012. Best Scientific Paper Award

. 41：D732-737, 2013

6）Yang SH, Han XH, Chen YW：Automatic segmentation of cellular／nuclear boundaries based on the shape index of image intensity surfaces. Chen YW, Tanaka S, Howlett RJ et al, Eds：Innovation in Medicine and Healthcare 2017, pp67-77. Springer, Vilamoura, Portugal, 2017