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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻5号

2017年10月発行

文献概要

増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす Ⅳ.狙ったものを動かす

光遺伝学による睡眠覚醒の制御

著者: 山中章弘1

所属機関: 1名古屋大学環境医学研究所神経系分野2

ページ範囲:P.484 - P.485

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 光遺伝学(オプトジェネティクス)は2005年に開発された新しい研究技術である。光遺伝学を用いると,すべての神経回路が保存された個体において,特定の神経の活動を光で操作することが可能となる。そして,その神経活動操作の結果として表出する行動発現との因果関係を解析することで,その神経回路が担う生理機能を明らかにすることができる。筆者らは,この技術を用いて睡眠覚醒を調節する脳のメカニズムについて研究を行っており,視床下部の神経ペプチド産生神経を光で操作し,これらの神経活動が覚醒,ノンレム睡眠,レム睡眠の切り替えに重要な役割を担っていることを見いだした。

参考文献

. 2:397-406, 2012
. 108:7595-7600, 2011
. 34:6896-6909, 2014
. 106:2418-2422, 2009
. 319:218-245, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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