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文献詳細

雑誌文献

生体の科学68巻6号

2017年12月発行

文献概要

特集 心臓の発生・再生・創生 Ⅰ.心臓の発生と進化

心臓前駆細胞から見えてくる心臓形態の成り立ち

著者: 小久保博樹1 藤井雅行1 吉栖正生1

所属機関: 1広島大学大学院医歯薬保健学研究科心臓血管生理医学

ページ範囲:P.514 - P.519

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 心臓は,他の器官へと血液を供給するためのポンプの役割を果たす重要な器官で,胎生期において最も早く形成され機能するようになる。ここ20年のニワトリ胚を用いた細胞標識実験やマウスを用いた遺伝学的な細胞系譜解析で,心臓前駆細胞から増殖・分化する心臓形態の成り立ちについて多くのことが明らかとなってきた。初期に心筋の分化マーカーを発現する心臓原基と考えられていた細胞領域に加えて,その周囲の未分化な細胞領域から新たに細胞が付け加わって形成される心臓形態形成過程の大枠が理解されようとしている。本稿では,歴史を振り返りながら最新の心臓形態形成過程の理解について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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