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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻1号

2018年02月発行

文献概要

特集 社会性と脳

社会性の行動神経内分泌基盤

著者: 小川園子1

所属機関: 1筑波大学人間系行動神経内分泌学研究室

ページ範囲:P.4 - P.9

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 ヒトを含めた多くの動物種において,個体の一生を通してみられる様々な社会行動は,同種他個体との関係の樹立や維持に重要な役割を果たしている。社会行動の表出の基盤には,個体の発達段階の各々に特徴的なホルモンレベルの変動と,それに呼応するホルモン受容体の発現がある。化学構造からステロイドホルモン,ペプチド(タンパク質)ホルモン,アミンホルモンに分けられるホルモンのなかで,生殖腺から分泌される性ステロイドホルモンは脳内に局在する受容体に,性特異的,時期特異的,脳領域特異的に作用することによって様々な社会行動の適応的な表出を支えている。本稿では攻撃性に焦点を当て,雌雄のマウスでみられる性に特徴的な攻撃行動の表出が,アンドロゲン,エストロゲンといった性ステロイドホルモンの中枢作用によりどのように制御・調節されているのかについて概説する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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