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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻1号

2018年02月発行

文献概要

特集 社会性と脳

同種間の社会的闘争を制御する神経回路

著者: 岡本仁1

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター

ページ範囲:P.10 - P.13

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 動物は,優劣を決めるために同種間で闘う。筆者らは,ゼブラフィッシュを使った研究から,手綱核と脚間核をつなぐ並行して走る2本の神経回路の片方が降参をし難くし,もう片方が降参をしやすくするように働くことを明らかにした。この神経経路は進化的に保存されており,マウスやヒトを含めた哺乳類でも闘争の制御に深くかかわっていると考えられる。更に,この回路での神経伝達にアセチルコリンが関与することから,ニコチン(喫煙)による闘争心制御作用への関与が示唆される。

参考文献

1)コンラート・ローレンツ:攻撃,悪の自然誌.日高敏隆,久保和彦共訳:みすず書房,東京,1985
. 352:87-90, 2016
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. 12:87-98, 2007
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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