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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻1号

2018年02月発行

文献概要

特集 社会性と脳

アリの社会性行動とその制御メカニズム研究の最前線

著者: 古藤日子1

所属機関: 1産業技術総合研究所生物プロセス部門生物共生進化機構研究グループ

ページ範囲:P.14 - P.19

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 社会性昆虫であるアリやハチはわれわれにとって最も身近な昆虫の一つである。特にアリは地球上で熱帯や冷帯を除くほとんどの地域に生息し,東京のような大都会においても,道端の花壇や公園を覗けば容易に見つけることができる。夏休みの自由研究として,アリ飼育キットを使って観察した経験のある方も多くいるであろう。社会性昆虫がわれわれの興味を惹いてやまない理由の一つには,その生態システムの大きな特徴である“社会性”の不思議にある。本稿では社会性昆虫のなかでも,特にアリ類に着目し,その生態システムと社会性行動に関する最先端の研究と,その制御メカニズムの解明に向けた研究アプローチに焦点を当て紹介したい。

参考文献

1)Wilson E, Hölldobler B:The Ants. Springer, Berlin, 1990
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. 170:727-735.e10, 2017
. 170:736-747.e9, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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