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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻2号

2018年04月発行

文献概要

特集 宇宙の極限環境から生命体の可塑性をさぐる Ⅰ.重力変動の生理機能への影響

微小重力に対する線虫の応答

著者: 東谷篤志1

所属機関: 1東北大学大学院生命科学研究科ゲノム継承システム分野

ページ範囲:P.102 - P.105

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 モデル生物の一つである線虫Cエレガンス(C. elegans)は,成虫の体長が1mmで約1,000個の体細胞から成る比較的小さな生物であるが,神経,筋,消化管,生殖細胞など多細胞生物としての基本的なつくりを有している。また,全ゲノム2万遺伝子の約4割はヒトにおいても高度に保存され,ヒトの病態モデルとしても利用されている。卵から成虫になるライフサイクルは,約4日間と短く,大腸菌などの微生物を餌とした培養が容易なことから,宇宙実験にも広く利用されてきた。
 本稿では,筆者らがこれまでに実施した宇宙実験の成果を中心に,微小重力に対する線虫の適応応答について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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