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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻2号

2018年04月発行

文献概要

特集 宇宙の極限環境から生命体の可塑性をさぐる Ⅰ.重力変動の生理機能への影響

無重力の筋タンパク質代謝に及ぼす影響とその栄養学的制御法

著者: 二川健1 内田貴之1 真板綾子1 中尾玲子1 寺尾純二2

所属機関: 1徳島大学医学部医科栄養学科生体栄養学分野 2甲南女子大学医療栄養学部医療栄養学科

ページ範囲:P.118 - P.122

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 骨格筋は運動や食事など外界の影響を最も受けやすい臓器の一つである。例えば,骨格筋は運動(トレーニング)すれば肥大し強い力を発揮できるようになるし,逆に,負荷のかからない無重力環境や寝たきりになれば萎縮してしまう。一方,ロイシンなど分岐鎖アミノ酸を含むホエイタンパク質などは筋タンパク質合成を刺激したり,Cblin配列を有する大豆タンパク質は筋タンパク質分解を抑制したりする。
 本稿では,筆者らの行ってきた研究を中心に,無重力による筋萎縮のメカニズムとその栄養学的な改善法について概説する。

参考文献

. 257:2537-2542, 1982
. 258:8206-8214, 1983
. 331:192-194, 1988
. 15:1279-1281, 2001
. 29:4798-4811, 2009
. 584:36-41, 2015
. 111:E5527-E5536, 2014
. Under revision
. 7:e45048, 2012
. 73:1708-1710, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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