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特集 宇宙の極限環境から生命体の可塑性をさぐる Ⅱ.宇宙滞在の高次機能への影響
微小重力・過重力に対する前庭系を介する応答
著者: 森田啓之1
所属機関: 1岐阜大学大学院医学系研究科神経統御学講座生理学分野
ページ範囲:P.127 - P.132
文献購入ページに移動 直線加速度・重力の感知器官である前庭は,重力の大きさおよび重力方向の変化を感知して姿勢制御(前庭-脊髄反射),眼球運動(前庭-眼反射),自律神経・血圧(前庭-交感神経反射,前庭-血圧反射)など,多くの身体機能調節に関与している。更に最近,前庭系が骨量・筋量の調節に関与しているという報告がなされ,その機能の多様性に注目が集まっている。本稿では,重力変化に対する前庭系を介する急性応答,および長期にわたり1gとは異なる重力環境に曝されたときに起こる前庭系の可塑的変化について解説する。
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