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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻3号

2018年06月発行

文献概要

特集 生体膜のバイオロジー Ⅰ.理論

オルガネラ形態の物理モデリング

著者: 立川正志123 望月敦史1234

所属機関: 1理化学研究所望月理論生物学研究室 2理化学研究所理論科学連携研究推進グループ 3理化学研究所数理創造プログラム 4JST戦略的創造研究推進事業(CREST)

ページ範囲:P.198 - P.202

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 近年のイメージング技術の発達によりオルガネラ形態の理解が進んでいる。三次元電子顕微鏡技術はオルガネラ形態の詳細を明らかにしつつあり,超解像顕微鏡は膜の動態とその要因となる分子の動きを可視化し始めている。では,従来の分子生物学的な手法とこの“形”や“動き”のデータはどのように結びつくのであろうか。そこには,形や動きを理解するためのロジックが必要であり,物理モデリングの手法が有用である。実際に,先行してライブイメージング観察が発展した発生生物学においては,物理モデルを用いた研究が定着している。
 本稿では,まだ一般的ではないオルガネラを記述する物理モデルの考え方を紹介し,幾つかの先例と共にその可能性について議論する。

参考文献

1)梅田真郷 編:生体膜の分子機構 リピッドワールドが先導する生命科学,化学同人,京都,2014
. 7:85-96, 2006
. 6:pii:e24603, 2017
. 7:e32753, 2012
. 111:E5243-E5251, 2014
. 114:5177-5182, 2017
. 128:3375-3385, 2015
. 12:e1004982, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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