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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻3号

2018年06月発行

文献概要

特集 生体膜のバイオロジー Ⅲ.動態

細胞模倣膜の相分離構造と脂肪酸

著者: 下川直史1 高木昌宏1

所属機関: 1北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科マテリアルサイエンス系

ページ範囲:P.218 - P.222

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 細胞膜は細胞の内外を隔てる生体膜であると定義される。膜中には様々なタンパク質が埋まっており,イオン透過にかかわるイオンチャネル,ホルモンなどの情報分子を受け取る膜受容体,物質輸送にかかわる輸送体などが存在している。コンピュータの接続部分をインターフェースと呼ぶが,細胞膜も単なる境界や接触面ではなく,膜を介して物質の輸送,情報の伝達や変換が行われている言うなれば“バイオインターフェース”であり,その機能は膜の物理化学的性質の影響を少なからず受けていると考えるべきである。
 ここでは,細胞膜モデルである直径10μm程度の大きさの細胞サイズリポソームを用いた,膜相分離構造とその脂肪酸による影響についての研究を紹介させていただきたい。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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