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特集 生体膜のバイオロジー Ⅳ.機能
横紋筋の膜構造と興奮収縮連関
著者: 武井大祐1 竹島浩1
所属機関: 1京都大学大学院薬学研究科生体分子認識学分野
ページ範囲:P.233 - P.236
文献購入ページに移動 心筋や骨格筋において細胞膜の脱分極が細胞内Ca2+濃度上昇へとシグナル転換されて,収縮反応が発生するしくみは興奮収縮連関と呼ばれる。一般の細胞群と比較してはるかに巨大な両横紋筋ではあるが,その興奮収縮連関では迅速に,かつ細胞深部に至るまで同時に脱分極〜Ca2+上昇のシグナル転換を成立させることが要求される。横紋筋細胞において特異的に構築される細胞膜および小胞体の特殊な膜構造は,このシグナル転換反応の効率化に必須な構造的基盤であると考えられる。
本稿においては,横紋筋細胞における特殊膜構造と興奮収縮連関の対応と共に,特殊膜構造に残されている未解決課題についても概説する。
本稿においては,横紋筋細胞における特殊膜構造と興奮収縮連関の対応と共に,特殊膜構造に残されている未解決課題についても概説する。
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