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特集 生体膜のバイオロジー Ⅴ.新技術
マイクロデバイスを利用した人工脂質二重膜によるタンパク質機能解析
著者: 神谷厚輝1 竹内昌治12
所属機関: 1神奈川県立産業技術総合研究所人工細胞システムグループ 2東京大学生産技術研究所
ページ範囲:P.252 - P.257
文献購入ページに移動そこで,リン脂質二重膜から形成された人工膜に目的の膜タンパク質のみを再構成し,素反応や薬剤応答の研究が盛んに行われている2)。特に,人工球体膜はリポソームと呼ばれている。リポソームは閉鎖小胞であるため,リポソーム内に物質を封入することが可能である。したがって,ナノサイズリポソームはドラッグデリバリーシステムの担体として利用されている。これまで,人工膜は自己組織的な手法によって作製されてきたが,再現性や均一性やハイスループット性などに問題があった。そこで,近年,化学・生物分析分野で用いられているマイクロデバイスの手法が,人工膜作製にも取り入れられるようになってきた。本稿では,筆者らが開発してきたマイクロデバイスを用いて作製した平面と球体人工脂質二重膜によるタンパク質機能解析について紹介する。
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