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特集 いかに創薬を進めるか
アレルギー性喘息治療ターゲットとしてのマイクロRNAの可能性
著者: 千葉義彦1
所属機関: 1星薬科大学大学院生理分子科学
ページ範囲:P.324 - P.326
文献購入ページに移動多くのアレルギー疾患で問題となるのが標的臓器・組織の過敏性であり,例えば気管支喘息の根底には気道過敏性が存在し,わずかな刺激でも気道が過剰に収縮し,喘息死の原因となる。一方,喘息発作に短時間作用型β2作動薬やtheophylline製剤などの気管支拡張薬が著効を示すことから,発作時の気道狭窄には気管支平滑筋の過剰収縮が深く関与していることがうかがえる。本稿では,このような喘息時の気管支平滑筋の質的変化にマイクロRNAが関与している可能性について概説する。
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