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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻4号

2018年08月発行

文献概要

特集 いかに創薬を進めるか

ポリオーマウイルス関連疾患とマイクロRNAによる治療戦略

著者: 市川裕菜1 土方貴雄1

所属機関: 1武蔵野大学老人・女性薬学研究部門機能形態学研究室

ページ範囲:P.330 - P.332

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 ポリオーマウイルス科に属するポリオーマウイルス(polyomavirus)は,エンベロープを持たない環状二本鎖DNAウイルスでこれまでに73種が同定されている1)。そのうちヒトを宿主とする14種のポリオーマウイルスは高頻度でヒトに感染している。これらのウイルスは,通常ヒトに無症状で病原性を示さないが,免疫不全時などにはポリオーマウイルス関連疾患を引き起こすことが明らかになりつつある2)。近年,simian virus 40(SV40)にマイクロRNA(miRNA)が発見されてから3),他のポリオーマウイルスにもmiRNAの存在が認められ,その働きが注目されている。
 本稿では,ポリオーマウイルスとその関連疾患について,ポリオーマウイルスタンパク質と関連疾患との関係性,更に関連疾患のmiRNAによる治療法の可能性について言及する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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