文献詳細
増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅰ.細胞核での分子修飾 RNA
文献概要
RNA塩基のチオ化修飾は,tRNAのアンチコドン周辺を中心に全生物にみられる。チオ化修飾は,①正確なコドン認識や,②tRNAの立体構造の安定化などに寄与し,正確で効率的なタンパク質合成を支えるという重要な役割を果たしている。その存在は1960年代から知られていたが,近年では複雑な生合成酵素群の同定,ゲノムワイドな機能解析などにより急速にその生体内での機能の理解が深まっている。
参考文献
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掲載誌情報