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増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾 Ⅰ.細胞核での分子修飾 ヒストン/核内タンパク質
脱アセチル化
著者: 中山潤一1
所属機関: 1自然科学研究機構基礎生物学研究所クロマチン制御研究部門
ページ範囲:P.402 - P.403
文献購入ページに移動 ヒストンのリシン残基へのアセチル化は,一群の脱アセチル化酵素の作用によって取り除かれる。脱アセチル化酵素は反応の特徴から大きく2種類に分けられ,更に構造的な特徴から4つのクラスに分類される。脱アセチル化は,ヒストンの電荷を変化させ,クロマチンの構造の変化をもたらし,転写の抑制につながる。ヒストンのアセチル化制御の異常は,がん,神経疾患など,様々な疾患と関連していることが明らかにされ,脱アセチル化酵素の阻害剤の開発が精力的に進められている。
参考文献
. 6:a018713, 2014
. 401:188-193, 1999
. 13:639-648, 2004
. 325:834-840, 2009
掲載誌情報