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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻5号

2018年10月発行

文献概要

増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾 Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾 微小管

脱グルタミン酸化

著者: 木村芳滋1 金子朋未1

所属機関: 1神奈川県立保健福祉大学人間総合科

ページ範囲:P.480 - P.481

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 タンパク質に対する脱グルタミン酸化とは,基質タンパク質に付加されたグルタミン酸側鎖の短縮とC末端のグルタミン残基の除去から成り,脱グルタミン酸化はCCP(細胞質カルボキシペプチダーゼ)によって行われる。前者はグルタミン酸化と脱グルタミン酸化のバランスによってグルタミン酸側鎖の鎖長を調整する可逆的反応で,基質タンパク質と他のタンパク質との相互作用を調節していると考えられている。後者はαチューブリンに対してΔ2,Δ3チューブリンが生じる不可逆的反応であり,神経の発生分化や微小管の安定性とメンテナンスに関係すると考えられている。

参考文献

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. 285:22936-22941, 2010
. 27:640-653, 2016
. 172:1063-1078, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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