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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻5号

2018年10月発行

文献概要

増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾 Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾 微小管

グリシン付加

著者: 池上浩司1

所属機関: 1広島大学大学院医歯薬保健学研究科解剖学及び発生生物学

ページ範囲:P.482 - P.483

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 タンパク質に対するグリシン付加は,もっぱら線毛や鞭毛の軸糸を構成するチューブリンで観察される。付加されるグリシンの数は1-30個程度で,組織や細胞の種類,線毛や鞭毛の部位によって異なる。修飾部位がグルタミン酸付加部位と隣接する,あるいは修飾部位を共有するため,グルタミン酸付加を競合阻害する効果を持つ。ヒトでは遺伝子変異によって修飾酵素が失活しているため,多数のグリシンが付加されるポリグリシン化が存在しない。

参考文献

. 266:1688-1691, 1994
. 582:1129-1134, 2008
. 137:1076-1087, 2009
. 16:773-774, 2009
. 130:938-949, 2017
. 202:441-451, 2013
. 33:2247-2260, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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