文献詳細
増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾 微小管
文献概要
タンパク質に対するグリシン付加は,もっぱら線毛や鞭毛の軸糸を構成するチューブリンで観察される。付加されるグリシンの数は1-30個程度で,組織や細胞の種類,線毛や鞭毛の部位によって異なる。修飾部位がグルタミン酸付加部位と隣接する,あるいは修飾部位を共有するため,グルタミン酸付加を競合阻害する効果を持つ。ヒトでは遺伝子変異によって修飾酵素が失活しているため,多数のグリシンが付加されるポリグリシン化が存在しない。
参考文献
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掲載誌情報