文献詳細
増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅲ.細胞膜での分子修飾 膜タンパク質
文献概要
GPIアンカーはタンパク質のカルボキシ(C)末端に共有結合し,タンパク質を細胞膜につなぎ止める糖脂質で,ホスファチジルイノシトール(PI),グルコサミン(GlcN),3分子のマンノース(Man),エタノールアミンリン酸(EtNP)から成る。グルコサミンがN -アセチル化されていないことがGPIの特徴で哺乳細胞の糖鎖のなかで唯一の構造である。GPIアンカー型タンパク質(GPI-AP)は哺乳細胞では約150種知られており,酵素,受容体,接着因子,補体制御因子など個体発生や神経発達,免疫機能,受精などにおいて重要な働きを担っている。
参考文献
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掲載誌情報