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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻5号

2018年10月発行

文献概要

増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾 Ⅲ.細胞膜での分子修飾 膜タンパク質

GPIアンカー結合

著者: 村上良子1 木下タロウ1

所属機関: 1大阪大学微生物病研究所籔本難病解明寄附研究部門寄附研究部門

ページ範囲:P.494 - P.495

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 GPIアンカーはタンパク質のカルボキシ(C)末端に共有結合し,タンパク質を細胞膜につなぎ止める糖脂質で,ホスファチジルイノシトール(PI),グルコサミン(GlcN),3分子のマンノース(Man),エタノールアミンリン酸(EtNP)から成る。グルコサミンがN-アセチル化されていないことがGPIの特徴で哺乳細胞の糖鎖のなかで唯一の構造である。GPIアンカー型タンパク質(GPI-AP)は哺乳細胞では約150種知られており,酵素,受容体,接着因子,補体制御因子など個体発生や神経発達,免疫機能,受精などにおいて重要な働きを担っている。

参考文献

. 86:626-636, 2014
. 9:405, 2018
. 215:705-718, 2016
. 122:1312-1315, 2013
. 47:5-13, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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