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文献詳細

雑誌文献

生体の科学69巻5号

2018年10月発行

増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾

Ⅲ.細胞膜での分子修飾 膜タンパク質

O-結合型グリコシル化

著者: 岡本亮1 真木勇太1 梶原康宏1

所属機関: 1大阪大学大学院理学研究科化学専攻

ページ範囲:P.498 - P.499

文献概要

 O-結合型グリコシル化は,タンパク質中のセリン(Ser),スレオニン(Thr)残基の側鎖水酸基に対して種々の糖(鎖)が結合する翻訳後修飾を指す。結合する糖の構造は多様であるため,O-結合型グリコシル化としての統一的な機能の定義はない。しかし近年,O-グリコシル化した糖の構造に依存した機能と,病気との関連性の解明が進んできた。そこで本稿では,最も基本的なO-結合型グリコシル化である,N-アセチルガラクトサミン(GalNAc)化,フコース(Fuc)化,マンノース(Man)化,N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)化について,その化学的特徴と機能を概説する。

参考文献

. 32:639-653, 2017
. 1861:2462-2472, 2017
. 14:65-71, 2018
. 12:1020-1027, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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