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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻1号

1955年08月発行

綜説

腐敗—特に腐敗アミンの再検討をめぐつて

著者: 宮木高明1

所属機関: 1千葉大学腐敗研究所

ページ範囲:P.2 - P.9

文献概要

 腐敗のなりたち
 私たちの生活はいつも微生物と共存することによるいくつかの問題をもつている。それは人間というものの生物的な必然でもあり,人間という環境をひらきつくるものが当然直面するところなのである。腐敗と呼ばれる現象もそうしたものの一つである。
 腐敗は飲食物の変質を目で見,鼻でかぎ,舌で味うことによつて認知された現象であつて,それが微生物によることを実験的に証明したのはPasteurであるが,自然発生説をめぐる18世紀の生物学の脱皮期に際して腐敗は一つの足がかりとなつたし,また微生物学の出発点としてしばしば役立つていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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