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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻2号

1955年10月発行

論述

界面活性剤の生体膜におよぼす作用

著者: 後藤昌義1 和佐野忠1 緒方道彦1

所属機関: 1九州大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.67 - P.77

文献概要

 Ⅰ.いとぐち
 熱力学の立場からするとあらゆる系は均一なものと不均一なものに区別できる。いうまでもなく界面によつて分離された相があるかないかということである。生体のように沢山の界面をもつ不均一系では化学反応は多く界面において起ることが当然に予想される。そこに界面現象の重大な役割がある。
 他方また生体の物的構成の基礎をなす膠質は典型的な不均一系の分散を示すものであつて,これらを研究する膠質学は膠質微粒子の界面の学問であるといつても過言ではあるまい。かくして生体における界面現象は化学反応の立場のみならず膠質といつた立場からも軽視することはできない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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