文献詳細
口絵
文献概要
1955年もおし迫つた年の暮近く,郭沫若(Kuo Mo jo)氏を中心とする学術視察団が我が国に訪れたことは,今尚われわれの記憶に新らしい。
その一行の中にDr.T.P.Fengの名前があげられていたことはいたく日本の生理学者の興味を惹いた。博士は恐らく20代の若い時代にイギリスに渡つたと思われる人である。A.V.Hillがその活動のピークにあつた時代に,東大の福田教授と共に博士はHillの指導を受けた。伝え聞く所によるとFeng博士はその後長く英国にとどまり,やがて米国に渡つたという。その頃から彼の名前が注目を惹くようになつたように思われる。
その一行の中にDr.T.P.Fengの名前があげられていたことはいたく日本の生理学者の興味を惹いた。博士は恐らく20代の若い時代にイギリスに渡つたと思われる人である。A.V.Hillがその活動のピークにあつた時代に,東大の福田教授と共に博士はHillの指導を受けた。伝え聞く所によるとFeng博士はその後長く英国にとどまり,やがて米国に渡つたという。その頃から彼の名前が注目を惹くようになつたように思われる。
掲載誌情報