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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻4号

1956年02月発行

論述

生物発生異論

著者: 守山英雄1

所属機関: 1湘南衛生研究所

ページ範囲:P.193 - P.199

文献概要

 はしがき
 ネズミがゴミから発生したり,山いもからウナギが出来たり,スズメがハマグリに化けたりするというような途方もないことを本気で問題にする人は今ではないにちがいない。目に見えない細菌のような微生物にも自然発生が不可能であることは有名なPasteurの実験以来誰も疑う人はなくなつている。しかし細菌よりも更に小さいVirusとなると,自然発生が可能かもしれぬと考えている人はかなり多いようでもある。Virusが果して生物であるかどうかという点になると何ともいえないから,若しVirusが微生物ならば自然発生があつても不思議ではない。
 ところが,生物であることにはまちがいのない細菌や原虫などが一見自然に発生するのではないかと思われる現象がかなり多い。その現象とはどんなものであるか,またどうしてそんな現象が起るかについて論じて見たい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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