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変形体の收縮性蛋白質
著者: 中島宏通1
所属機関: 1大阪大学理学部生物学教室
ページ範囲:P.256 - P.259
文献購入ページに移動Goldacre及びLorch2)は運動しているアメーバの尾部にATPを注射すると前進方向の運動が促進され,逆に頭部に注射すると逆方向の運動が引き起されるのを観察し,このような現象をactomyosin-gelに及ぼすATPの影響と考えている。神谷,中島,阿部1)は複室法を用いて変形体にATPを作用させた結果流動力が非常に増大することを明かにした。一方Loewy3)は変形体を1.2MKCl,0.1M K2HPO4で60分間,0°〜4℃で抽出し,この抽出液にATPを添加した結果見られる粘度変化から,変形体中にもactomyosin類似の收縮性蛋白質が存在すると考えている。
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