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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻6号

1956年06月発行

文献概要

綜説

筋細胞膜

著者: 玉重三男1

所属機関: 1北海道大学理学部動物学教室

ページ範囲:P.274 - P.281

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 17世紀にコルクの組織を検べていたRobert Hookeによつて「生物の構造と機能の単位は1個1個の生きた細胞である」事が知られた。この「細胞」とは何かと言うような極めて初歩的なしかし今尚不思議な疑問から繰返し考えせられる事がある。
 生きた原形質はその外界の生きていない物とは非常に違つて居り,この違いはこれらの間に境界があるからこそ存続している。即ち細胞膜と呼ぶ袋に包まれているからこそである。この膜が細胞の生きている事に必要である事を誰でも知つているが,しかしその他の事は余り知られてはいない。例えば,その膜は一体何で出来ているのか,構造はいかになつているのか,またどれ位の厚みを持つているのか,と言うような簡単な疑問さえなおも抱かれ続けている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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