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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻6号

1956年06月発行

文献概要

綜説

酸化還元電位の意味するもの

著者: 押田勇雄1

所属機関: 1小林理学研究所

ページ範囲:P.282 - P.289

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 生体酸化還元の問題は,生体における多くの複雑な現象のうちで,最も早く現代物理化学の光を浴びる部分の1つであると私は信じている。それは後者の根幹をなしているエネルギー論に直接つながるものであるからである。最近10年の生化学,生理学のこの方面におけるはなばなしい進歩は,ますますとの感を強める。生体酸化還元の機構が本当に明らかになつた時には,生化学者や生理学者のみならず化学者や物理学者でさえもそのことから何か大きなプラスを得そうな気がする。その日が早く来るようにと念じながら話を進めよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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